審判を始めて、しばらく試合を経験していくと、少しずつ試合の流れにも慣れてきました。
最初の頃は、ボールが飛ぶたびに、
「次はどこに動けばいいんだ?」
と考えているだけで精一杯でした。
それでも何試合か経験すると、少しずつですが周りを見る余裕も出てきます。
そんな頃、改めて審判員としての基本的な動きを教わる機会がありました。
そこで教えてもらったのが、審判のジェスチャーの基本です。
まずは「GO・STOP・CALL」
最初に練習したのが、
GO → STOP → CALL
という一連の動きでした。
言葉だけでは少し分かりにくいと思いますが、簡単に言えば、
GO=プレーに合わせて移動する
STOP=正しい場所で止まって、プレーを見る準備をする
CALL=プレーを確認して判定する
という流れです。
審判は、ただプレーを追いかけて走ればいいわけではありません。
正しい場所へ移動して、きちんと止まり、プレーを確認してから判定する。
この一連の動きが、とても大切だと教わりました。
「早く行けばいい」わけではない
審判を始めたばかりの私は、
「プレーに遅れないように、できるだけ早く行かなきゃ」
という気持ちが強かったと思います。
でも、ここで大事なのは、単純に早く走ることではありません。
正しい位置に移動して、正しい姿勢で止まること。
これが大切なんです。
なぜなら、止まることができなければ、プレーをしっかり見ることができないからです。
例えば、走りながらプレーを見ようとすると、目線がブレてしまいます。
その状態では、細かいプレーを正確に確認するのが難しくなります。
そこで、
「GO」で動いて、「STOP」でしっかり止まる。
そして、落ち着いてプレーを見る。
この基本を教えてもらいました。
「一発で正しい姿勢」に入る
さらに教えてもらったのが、
「できるだけ無駄な動きをせず、一発で正しい姿勢に入る」
ということでした。
これが、やってみるとなかなか難しい。
正しい判定をするためには、プレーを見ることが大切です。
そのためには、止まった瞬間に、
「さあ、プレーを見るぞ」
という姿勢になっていなければなりません。
何度も足を動かしたり、体勢を直したりしている間にプレーが起きてしまえば、見たいところを見ることができません。
審判にとって、
「止まる」ことは、ただ足を止めることではない。
そんなことを教わりました。
いつ止まればいいの?
そして、私が苦労したのが、
「どのタイミングで止まるのか」
ということでした。
GOで走って、STOPで止まる。
言葉にすると簡単です。
でも、実際のプレーでは、早く止まりすぎてもいけません。
逆に、止まるのが遅すぎてもいけません。
そのためには、
「このプレーはこの辺りで起こりそうだ」
という予測が必要になります。
始めたばかりの私には、これがなかなか難しかったです。
ボールとプレーヤーを見ながら、
「そろそろ止まる」
と判断する。
最初の頃は、そんな余裕はありませんでした。
STOPしたときの姿勢も大事
そして、止まった後の姿勢にもポイントがあります。
足は肩幅より少し広め。
そして、つま先は内側や外側に開かず、プレーに対して正面を向けます。
さらに大切なのが、
目線です。
プレーを見るために、しっかり目線を上げます。
これも実際にやってみると意外と難しいんです。
GOで走って、STOPで急に止まる。
その瞬間に、無意識に目線が下がってしまうことがあります。
私自身も、
「ちゃんとプレーを見なきゃ」
と思っているのに、足元を気にしてしまったり、目線が下がってしまったりすることがありました。
だからこそ、
「止まったら、目線を上げる」
ということを意識するようになりました。
ハンズ・オン・ニー
STOPした後の基本姿勢として教わったのが、
「ハンズ・オン・ニー」
です。
これは、両手を膝に置いて、しっかりとプレーを見る姿勢です。
名前だけ聞くと難しく感じますが、やっていることはシンプルです。
しっかり止まって、体を安定させ、プレーに集中する。
これも、正確な判定をするための基本姿勢の一つです。
正しい判定は「止まること」から
審判を始めた頃は、
「判定する=アウトやセーフを大きな声で言うこと」
くらいに考えていた部分がありました。
でも、実際にはその前に、
正しい位置に移動する。
↓
しっかり止まる。
↓
目線を上げてプレーを見る。
↓
プレーを確認する。
↓
そして判定する。
という一連の流れがあります。
その一つ一つが、正しい判定につながっています。
審判は「走る」だけではない
審判を始めたばかりの頃は、プレーに遅れないように走ることばかり考えていました。
でも、今回教えてもらったことで、
「速く走ることより、正しい場所で正しい姿勢を作ることの方が大切なんだ」
と分かりました。
審判は、ただプレーについて走っているわけではありません。
正しい位置に移動し、きちんと止まり、目線を安定させてプレーを見る。
そして、確認してから判定する。
一見すると当たり前のように思えますが、これが実際にやってみるとなかなか難しい。
私も最初は思うようにできませんでした。
でも、何度も試合を経験し、繰り返し練習することで、少しずつ体が覚えていきました。
審判を始めたばかりの方には、
「最初から完璧にできなくても大丈夫」
と伝えたいです。
私もできませんでした。
まずは、
GO → STOP → CALL
この流れを意識する。
それだけでも、審判としての動きが少しずつ変わってくると思います。
正しい判定は、正しい場所に移動するところから始まります。
そして、その次に大切なのが、
「きちんと止まって、しっかり見ること」
でした。


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