第6話 審判の基本「GO・STOP・CALL」|正しい判定は正しい姿勢から

審判を始めて、しばらく試合を経験していくと、少しずつ試合の流れにも慣れてきました。

最初の頃は、ボールが飛ぶたびに、

「次はどこに動けばいいんだ?」

と考えているだけで精一杯でした。

それでも何試合か経験すると、少しずつですが周りを見る余裕も出てきます。

そんな頃、改めて審判員としての基本的な動きを教わる機会がありました。

そこで教えてもらったのが、審判のジェスチャーの基本です。

まずは「GO・STOP・CALL」

最初に練習したのが、

GO → STOP → CALL

という一連の動きでした。

言葉だけでは少し分かりにくいと思いますが、簡単に言えば、

GO=プレーに合わせて移動する

STOP=正しい場所で止まって、プレーを見る準備をする

CALL=プレーを確認して判定する

という流れです。

審判は、ただプレーを追いかけて走ればいいわけではありません。

正しい場所へ移動して、きちんと止まり、プレーを確認してから判定する。

この一連の動きが、とても大切だと教わりました。

「早く行けばいい」わけではない

審判を始めたばかりの私は、

「プレーに遅れないように、できるだけ早く行かなきゃ」

という気持ちが強かったと思います。

でも、ここで大事なのは、単純に早く走ることではありません。

正しい位置に移動して、正しい姿勢で止まること。

これが大切なんです。

なぜなら、止まることができなければ、プレーをしっかり見ることができないからです。

例えば、走りながらプレーを見ようとすると、目線がブレてしまいます。

その状態では、細かいプレーを正確に確認するのが難しくなります。

そこで、

「GO」で動いて、「STOP」でしっかり止まる。

そして、落ち着いてプレーを見る。

この基本を教えてもらいました。

「一発で正しい姿勢」に入る

さらに教えてもらったのが、

「できるだけ無駄な動きをせず、一発で正しい姿勢に入る」

ということでした。

これが、やってみるとなかなか難しい。

正しい判定をするためには、プレーを見ることが大切です。

そのためには、止まった瞬間に、

「さあ、プレーを見るぞ」

という姿勢になっていなければなりません。

何度も足を動かしたり、体勢を直したりしている間にプレーが起きてしまえば、見たいところを見ることができません。

審判にとって、

「止まる」ことは、ただ足を止めることではない。

そんなことを教わりました。

いつ止まればいいの?

そして、私が苦労したのが、

「どのタイミングで止まるのか」

ということでした。

GOで走って、STOPで止まる。

言葉にすると簡単です。

でも、実際のプレーでは、早く止まりすぎてもいけません。

逆に、止まるのが遅すぎてもいけません。

そのためには、

「このプレーはこの辺りで起こりそうだ」

という予測が必要になります。

始めたばかりの私には、これがなかなか難しかったです。

ボールとプレーヤーを見ながら、

「そろそろ止まる」

と判断する。

最初の頃は、そんな余裕はありませんでした。

STOPしたときの姿勢も大事

そして、止まった後の姿勢にもポイントがあります。

足は肩幅より少し広め。

そして、つま先は内側や外側に開かず、プレーに対して正面を向けます。

さらに大切なのが、

目線です。

プレーを見るために、しっかり目線を上げます。

これも実際にやってみると意外と難しいんです。

GOで走って、STOPで急に止まる。

その瞬間に、無意識に目線が下がってしまうことがあります。

私自身も、

「ちゃんとプレーを見なきゃ」

と思っているのに、足元を気にしてしまったり、目線が下がってしまったりすることがありました。

だからこそ、

「止まったら、目線を上げる」

ということを意識するようになりました。

ハンズ・オン・ニー

STOPした後の基本姿勢として教わったのが、

「ハンズ・オン・ニー」

です。

これは、両手を膝に置いて、しっかりとプレーを見る姿勢です。

名前だけ聞くと難しく感じますが、やっていることはシンプルです。

しっかり止まって、体を安定させ、プレーに集中する。

これも、正確な判定をするための基本姿勢の一つです。

正しい判定は「止まること」から

審判を始めた頃は、

「判定する=アウトやセーフを大きな声で言うこと」

くらいに考えていた部分がありました。

でも、実際にはその前に、

正しい位置に移動する。

↓

しっかり止まる。

↓

目線を上げてプレーを見る。

↓

プレーを確認する。

↓

そして判定する。

という一連の流れがあります。

その一つ一つが、正しい判定につながっています。

審判は「走る」だけではない

審判を始めたばかりの頃は、プレーに遅れないように走ることばかり考えていました。

でも、今回教えてもらったことで、

「速く走ることより、正しい場所で正しい姿勢を作ることの方が大切なんだ」

と分かりました。

審判は、ただプレーについて走っているわけではありません。

正しい位置に移動し、きちんと止まり、目線を安定させてプレーを見る。

そして、確認してから判定する。

一見すると当たり前のように思えますが、これが実際にやってみるとなかなか難しい。

私も最初は思うようにできませんでした。

でも、何度も試合を経験し、繰り返し練習することで、少しずつ体が覚えていきました。

審判を始めたばかりの方には、

「最初から完璧にできなくても大丈夫」

と伝えたいです。

私もできませんでした。

まずは、

GO → STOP → CALL

この流れを意識する。

それだけでも、審判としての動きが少しずつ変わってくると思います。

正しい判定は、正しい場所に移動するところから始まります。

そして、その次に大切なのが、

「きちんと止まって、しっかり見ること」

でした。

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